自社の公式ホームページでも、オウンドメディアでも、ネットショップでもアフィリエイトサイトでも新規Webサイトを立ち上げる場合、どういう手順を踏んで作っていくべきか悩まれている方もいるのではないでしょうか。
しかしライバル会社が自社サイトを作ったから、オウンドメディアが流行っているから、ネットショップでもやってみようかな・・・というような漠然とした考えだけでWebサイトを立ち上げてしまう人が多いのも事実です。
しかし漠然とした考えだけでWebサイトを立ち上げると99.9%は失敗することになります。
失敗しないためにはどうすれば良いかと言えば漠然とした状態で作るのではなく、Webサイトの目的は何か最初に明確にしておくことです。
Webサイトの目的を明確にしてゴールへと導くこと
どんなWebサイトを作る場合においてもそのWebサイトの目的を明確にしておかなければ意味がありません。
自社公式サイトだけど「会社の所在地を明確に伝える」だけだから別に目的なんて・・・と思う方もいるかもしれませんが、それだけでも実に考えなければいけないことは多数あります。
- 会社の所在地を伝えたい人は誰ですか?
- 会社の所在地を伝えるのになぜWebサイトという場所を使うのですか?
- 会社の所在地をネットを利用して調べる人はネットでどうやって調べるのですか?検索ですか?
- 所在地を伝えた結果、どういう行動をして欲しいのですか?
会社の所在地を伝えるだけでも上記のことは最低限考えなければ意味がありません。
なんか面倒くさそうだな~と思ったら、素直に自社サイトは作らなくても構いません。むしろ作らない方が良いでしょう。作るコストが無駄ですからその分の資金を他のことに回した方がよほど意味があります。
会社の所在地を伝えたい人は誰ですか?
会社の所在地を伝えたい人はまず誰なのか?ということだけをとっても全く伝え方が異なります。
例えばあなたの会社が東京駅から歩いて5分ほどの距離にあったとします。あなた自身は東京駅から5分のところにあなたの会社がある訳なので丸の内口と八重洲口どちらから出た方が適しているか知っているでしょう(東京駅の改札口は数多くありますが大きく分けて丸の内側と八重洲口側にわかれます)。
でも、あなたの会社に来る人が地方から来る人の方が多いのであれば丸の内口なのか八重洲口なのか明確に伝えなければ5分以上の時間をロスしてしまいますよね。
それなのにWebサイトの所在地が住所と地図だけだったら不親切です。
言い換えれば東京駅に詳しい人向けなのかそれとも東京駅に詳しくない人向けなのか、これを明確にするだけでもWebサイトの作り方は異なります。
また少し入り組んだところにあれば東京駅に詳しい人でもたどり着くのに苦労するかもしれません。
入り組んだところにあるのなら東京駅からの道順を写真で紹介しておくのが良いでしょう。
会社の所在地を伝えるのになぜWebサイトという場所を使うのですか?
会社の所在地を伝えるためにWebサイトという場所を使う理由は何故ですか?例えばあなたの会社が法人向けのサービスのみで新規顧客が紹介のみなら別にWebサイトそのものは必要無いでしょう。
既存の顧客と紹介のみの顧客ならFAXやメール、電話だけで所在地を伝えれば良いだけですから、Webサイトなんてそもそも必要ありません。
悪質なWebコンサルタントは「今時ホームページも無いなんておかしいですよ!」とホームページを作ることが当然であるかのように言ってきます。
本当に良心的なWebコンサルタントは、そもそもホームページを作ることが必要かどうか、そこから一緒に考えてくれます。
本当にWebサイトで所在地を伝える必要性があるのかもう1度考えてください。
会社の所在地をネットを利用して調べる人はネットでどうやって調べるのですか?
ホームページがあれば検索で調べて来てくれるとWebコンサルタントから言われることがあるかと思います。
でも考えてください。何てキーワードで検索をしてもらうのかを。
検索をしたことが無いという方は今時ほぼ居ないでしょう。だから分かると思います。検索する時は知りたいキーワードを打ち込むことが多いことを。
その時、あなたの会社を調べる時に何てキーワードで調べるのでしょうか?
あなたの会社の社名が凄く特殊で日本で1~2件しか無くて、更に覚えやすい社名なら、社名で検索してくれるかもしれません。でもあなたの会社が「鈴木商事」なんて名前だったら、検索結果で1位や2位に出ますか?実際に「鈴木商事」で検索してみてください。日本全国に「鈴木商事」という社名の会社が物凄くあることがわかります。
私の屋号は「J’s Office」ですが、ではJ’s Officeで検索してくださいと伝えるかと言えばそんなことは絶対に言いません。理由は
- J’sの間の「’」は必要なのかと悩む人がいるため
- J’s Officeの「J’s」と「Office」の間は半角スペースが必要なのかそれとも全角なのか、それともスペースそのものは不要なのか考えてしまうため
- カタカナで表記しても検索結果の上位表示をさせることが出来るのか現時点では分からないし、そもそもジェイズオフィスなのかジェーズオフィスなのかも聞いただけでは分からないため
- 仮にJ’sOiifceでも検索結果1位になれたとしてもずっと1位で居られるのか分からないため
つまり覚えにくい、聞いただけでは表記に悩む名称の社名でも検索はしてもらいにくくなります。だから「J’sOffice」という屋号は検索で来てもらうという意味合いでは全く向いていない屋号だと言えます。それを承知で敢えてつけましたが(元々屋号を検索して来てもらう予定では無かったので)。
だから検索で来てもらう時にどういうキーワードで来てもらうのか明確にしておく必要性もある訳です。
テレビで「◯◯」で検索!と言うことが増えましたが、これは覚えやすいフレーズで検索結果の上位に既に来ているか検索結果の1位より上に広告が出るようにGoogleやYahoo!にお金を出しているか、どちらかもしくは両方で対応しているからこそ出来る訳です。単純に「◯◯」で検索すれば1位になるだろうと思って行っている訳ではありません。
所在地を伝えた結果、どういう行動をして欲しいのですか?
そして一番重要なのは、所在地を伝えた結果、伝えたい人にどうい行動をとって欲しいのですか?知ってもらえれば良いというだけなら、別に自社でWebサイトを持つ必要性はありません。
飲食店であれば食べログやホットペッパー等のグルメ情報サイトに掲載してもらえば良いだけですし、その方が宣伝効果も高いでしょう。建築等の業界ならその地域の団体のサイトに掲載してもらえば良いだけです。
わざわざ自社のWebサイトを持つ意味合いなんて全く必要ありません。
でも所在地を伝えた結果、何かしらの行動を起こして欲しいからWebサイトを作るのではないでしょうか?その何かしらの行動を起こしてもらうことがWebサイトの本当の目的でありそこに導く(ゴールする)ことが一番大切なことになります。
まとめ
今回、事例として所在地を伝えるという目的でWebサイトを作る場合のことを書きましたが、ただ所在地を伝えるだけでもこれだけ考えなければいけないということは理解してもらえたと思います。
所在地だけでもこれだけ(と言っても本当に最低限のことですが)のことを考えて目的を設定しないといけません。
また実は所在地を伝えた結果、最終的にどういう行動を起こして欲しいのか考えること(ゴールを決めること)が大切であることも理解してもらえたと思います。
Webサイトに来た人に最終的にどういうアクションをしてもらうことがゴールとなるのか決めてください。これがもっとも重要なことです。
Webサイトを作ることを目的にしては絶対にいけません。
コメント
[…] >Webサイト作成時、Webサイトを作ることを目的にしてはいけないということ […]