自社サイトを作ったりネットショップを作る時にWeb制作会社からアクセス解析ツールを導入しておきましたと言われてアクセス解析ツールを導入はしてあるけど、実際に見るのはアクセス数だけという会社もかなり多いのが実情です。
本来アクセス解析ツールというものは目的があって初めて導入すべきものです。
あなたのWebサイトの目的は何ですか?
あなたのWebサイトの目的は何でしょうか?
- 売上をあげたい
- 顧客を増やしたい
- 問い合わせ件数を増やしたい
まさかこれらのことが目的だなんて言いませんよね?これらは目的ではなく願望です。
独身男性が「彼女が欲しい」「結婚したい」と言っているのと何ら代わりがありません。目的とは
- 現在の店舗の売上が300万だからネットショップで100万円の売上を半年以内に達成させる
- 顧客数が現在300人だからネットを使って1年以内に400人まで増やす
- 現在電話での問い合わせが月間50件だからネットからの問い合わせを50件にして合計100件を3ヶ月以内にする
既にお分かりだと思いますがビジネスにおいて目標は数値目標と期間目標が必要ですよね。何故かWebになると数値目標や期間目標を明確にするところがあまりにも少ないのが実情です。
しかし、Webのことをあまり理解していないために実際にどれぐらいの効果を得られるかよく分からないから願望しか想像出来ないということも理解出来ない訳ではありません。
ならばここで1つ考えてください。そのWebサイトにいくらの経費をかけていますか?
最低限それが無駄にならないようにしなければWebサイトを行う意味が無いということはお分かりいただけますよね。
最初にKGIとKPIの設定を行う
一般的にビジネスを行うのであればKGIとKPIの設定を行うのが当たり前です。
- KGIは「Key Goal Indicator(キーゴールインジゲーター)」の略で、日本語では「重要目標達成指標」という意味になります。
- KPIは「Key Performance Indicator(キーパフォーマンスインジゲーター)」の略で、日本語では「重要業績評価指標」という意味になります。
事業であれば収益を得るという目的が必ずあります。そして売上予算として必ず期間毎の設定を行いますよね。期間毎に予算達成というゴールが設定される訳です。そのゴールのための指標となるものがKGIです。
予算を達成させるためにはいろいろな目標を設定しますよね。経費目標もあれば売上目標もあります。そのゴールに向けての目標がKGIになる訳です。
だからKGIには必ず数値目標と期間目標が必要になります。ビジネスの世界で数値目標と期間目標が無いなんてことはありえませんから。
KGIは「いつまでに決めた数値を達成する」というものになるのが一般的です。
KGIを達成するためには日々の数値目標が必要になります。例えば売上予算が月1000万円で会社の稼動日が20日間であれば1日50万円必要になります。では50万円を達成するためにはどんな進捗をチェックしないといけないか考えてください。5品目の商品を販売していて1点単価が1万円なら1日50個販売しないといけないことになります。
ここ1日50個販売しなければ月予算1000万円は達成出来ない訳です。この1日50個販売していくことが月1000万円達成するために必要な過程になる訳です。
KPIはこの過程の数値を意味します。だから上記の例で言えば1日50個販売するということがKPIになる訳です。ここで注意して欲しいのが予算を1日に落とし込めばKPIになるという訳では無いということです。それは単にKGIを期間目標を1日に設定しただけですから。
むしろ50個を目標とするよりも50個販売するためには何人のお客さんが必要かということを考え必要な客数をKPIにすべきです。
平均して10人に1人が1つ購入してくれるのであれば50個売るためには500人のお客さんが必要になる訳なのでKPIは「お客さんは1日500人」と決めた方が良いでしょう。
ただしWebサイトの目的はいろいろとあるためKGIやKPIが決められない、思いつかない、経験値が無いから決められないといこともあるものです。
もしKGIやKPIが決められないということであればご相談ください。
アクセス解析ツールは経過観察のためとWebサイト改善のためのもの
たまにアクセス解析ツールはWebサイト改善のために使うもの!という方がいるのですが私はこれに加え経過観察・問題発見のためにも使うものであると考えています。
経過観察のために導入するアクセス解析ツール
理由は先に紹介している通り実際に商品を販売する場合にKGIとKPIを決めた時、KPIが日々達成出来ているか経過観察をしなければいけないためです。
例えばネットショップであれば1日1万円の商品5個売る必要性がKGIから導き出された日割予算だったとします。今までの経験から5個売るためにはネットショップに1日何人の人が見に来てくれないと無理かというのはアクセス解析ツールを見ていればわかるようになりますよね。
もし25人に1人が平均して購入してくれているのなら5個売るためには125人が必要ということが分かってきます。それが分かっているからKPIを1日125人というように設定出来るようにもなる訳です。
Webサイトの改善だけではなくKPIを把握するためにもアクセス解析ツールは必要になります。
そしてもう1つアクセス解析ツールにはサイト改善のためという目的があります。
Webサイトの問題発見と改善のために使うアクセス解析ツール
例えば先ほどの例で5個売るのには1日125人必要だと分かっているのに1日100人しか来てくれない状態が続いたらどうでしょうか?何で100人しか来てくれないのだろう?と思うようになりますよね。
その時の理由を調べること(問題発見)が出来るツールの1つがアクセス解析ツールです。なぜ100人しか来てくれなくなったのだろう?という理由もアクセス解析ツールから分かることが多々あります。そして理由が分かれば改善することも出来ますよね。
また予算が上がったために1日6個売らないといけなくなったとします。この時に150人の人に来てもらうのかそれとも20人に1人購入してもらうように工夫をするのか考えると思います。
150人の人に来てもらうために広告を出せば良いけど広告を出すための予算の決済が降りなかった、だから20人に1人購入するようにWebサイトを改善しなければいけないとなった時にもアクセス解析ツールから改善すべきポイントが見えてきます。
つまりはアクセス解析ツールは問題発見をしてWebサイトの改善を行うためのツールでもある訳です。
どのように問題発見をしていくか?それはまた説明しますね。
まとめ
今回覚えて欲しいことは
- Webサイトでも数値目標と期間目標を設定することが必要、
- KGIとKPIを決めることが必要
- アクセス解析ツールは経過観察・問題発見・改善のために使うもの
この3つです。
まずはWebサイトの目的・目標を決めてKGIやKPIの設定を行うようにしてください。それが決まらないことにはアクセス解析ツールを導入する意味が無いのですから。
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